新・魚のサカナ(鯛のタイ)図鑑(引越中)

いわゆる「鯛のタイ」の写真集

17: チカ

キュウリウオ目キュウリウオ科ワカサギ属注1
学名:Hypomesus japonicus (Brevoort)
英名:Japanese surfsmelt, Japanese smelt

中烏口骨付き。チカの外形は近縁種のワカサギと酷似するが、背/腹ビレの位置関係注2か、体の縦列鱗数注3で判断するしかない模様。ただ『チカのチカ』を見る限り、『公魚のワカサギ』より烏口骨が下方に伸びることでも区別できそう。

ちなみに湖上の『穴釣り』で有名なワカサギに対し、チカの方は純海産種。唐揚げにして両者を食べ比べてみたところ、ワカサギの方が旨味が多く格段に美味しかった。

注1:キュウリウオ目は、かつてはキュウリウオ亜目としてサケ目に含められていたが、Joseph S. Nelsonの著作「Fishes of the World, 4th Edition」(2006) により独立の目とされた。
注2: ワカサギの腹ビレが背ビレの起点の直下もしくはやや前方から始まることに対して、チカの腹ビレは背ビレの起点よりやや後方から始まる。
注3: チカは64~69、ワカサギ類は60以下