新・魚のサカナ(鯛のタイ)図鑑(引越中)

いわゆる「鯛のタイ」の写真集

120: ホタルジャコ

スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科ホタルジャコ属
学名:Acropoma japonicum Günther
英名:Glowbelly [原], Firefly-fish

全長6cmほどの鮮魚から摘出。烏口骨上部の突き出し部分の形などは、同じ科のアカムツ(ノドグロ)のものと良く似ているが、ホタルジャコのものの方が、1)肩甲骨孔がより大きいこと、2)烏口骨下部が肩甲骨と反対方向により張り出しているため「魚のサカナ」の「体躯」部分がほぼ四角形に見えること、3)「魚のサカナ」の表面に無数の黒小斑が認められる(写真下/腹側表面にある黒小斑に対応している?)ことなどが相違点として挙げられる(特に新潟産のものと比べて)。

今回の魚、実は魚喜日野店で購入した『朝獲り』のゴマサバの胃の中に入っていたもの(なので、悪食の筆者もさすがに食さなかった)。被補食後ほとんど時間が経っていなかったようで、非常に新鮮な状態であったため魚種の同定が可能であったという訳。

ホタルジャコの肛門はかなり前の方、2枚の腹鰭の間にある。また胸腹部の筋肉中に発光バクテリアが共生する『発光腺』があり、これが「ホタル」の由来になったという話(ちなみに「じゃこ」は「雑魚(ざこ)」が訛ったものだとか)。

愛媛県宇和島などで作られている「じゃこ天」の材料として有名。現地では別名はらんぼ。