新・魚のサカナ(鯛のタイ)図鑑(引越中)

いわゆる「鯛のタイ」の写真集

131: マルソウダ

スズキ目サバ亜目サバ科サバ亜科マグロ族ソウダガツオ属
学名:Auxis rochei (Risso)
英名:Round frigate mackerel [原], Bullet tuna, Bullet mackerel, Bonito

富山県氷見産。体長約40cmの個体から摘出したもの。基本的な形は「マグロ系」で、やや細身なのはカツオのものに似ているが、烏口骨下部がカツオのものと異なり突出しない。また射出骨の結合している領域の骨の幅も少々細くなる模様。右の拡大図は、写真左の右の標本を裏側から撮影したもの。


近縁のヒラソウダとは、1)体の断面がより丸いこと、2)鰓蓋上部の黒斑が分離せず、背中側の黒い部分と連続していること(写真左の赤丸)、3)胸甲(体側の鱗列)が急激に細くならず、第2背鰭近くまで伸びること(写真右の赤四角)で区別できる。

捕獲後時間が経っている場合、生食するとヒスタミン中毒を起こすこともあるそうなので、今回は下ろして冊にした後、蒸して「ナマリ節」に。薄切りのキュウリとマヨネーズであえて食したが、旨味も濃く美味。大きな血合い部分もさほど気にならなかった。氷見ハッピータウン内、姿屋鮮魚店で購入(ちなみに100円/匹)。