新・魚のサカナ(鯛のタイ)図鑑(引越中)

いわゆる「鯛のタイ」の写真集

160: クロサギ

スズキ目スズキ亜目クロサギクロサギ
学名:Gerres equulus (Temminnck and Schlegel)
英名:Lined silverbelly [原], Japanese silver-biddy

地方名あまぎ。体長約15cmの個体から摘出。全体的にタイ科の「魚のサカナ」に良く似たバランスの良い形。烏口骨の『嘴』先端部が矢印のように太くなっているのが大きな特徴。肩甲骨孔も丸く大きめで可愛らしい印象を与えている。「城ヶ島産シリーズ」第5弾。


今回は、1)臀鰭が3棘7条、2)背鰭第2棘が糸状にのびない、3)体高が低い、4)尾鰭が深く二叉する(写真下段左/この形質で外形と生息域が似るダイミョウサギと区別できる)、5)胸鰭後端が臀鰭起部に達しない、6)吻後方にU字型の無鱗域があり、この無鱗域の周囲に細かい鱗がない(写真下段右)、7)上顎の後端が眼の前縁を越えない、などの形質からクロサギと判断した。

他の「城ヶ島産シリーズ」同様、今回は口にしていない。以前煮付けにして食べた時は美味であったと記憶している。