新・魚のサカナ(鯛のタイ)図鑑(引越中)

いわゆる「鯛のタイ」の写真集

178: コショウダイ

スズキ目スズキ亜目イサキ科コショウダイ
学名:Plectorhinchus cinctus (Temminck and Schlegel)
英名:Threeband sweetlips [原], Three-banded sweetlips, Crescent sweetlips, Dark-banded sweetlip

体長22cmの小型個体から摘出。写真左の右側の標本の『嘴』部分は途中で折れている。写真右は、写真左の左側の標本を反対側から撮影したもの。肩甲骨/烏口骨とその間隙の軟骨が作るラインが直線的。烏口骨の『嘴』部分は短めだが、烏口骨本体に対する角度が浅めなので「胡椒鯛のコショウダイ」全体では横長に見える。烏口骨上方の『背鰭』部は高く盛り上がりなかなか立派なもの。イサキヒゲソリダイなど、他のイサキ科の「魚のサカナ」とはそれほど似ていない。



今回の魚は、1)臀鰭軟条数が「8」(写真中段左)、2)下顎腹面にひげがない(写真中段右)、3)下顎正中線に縦長の溝がない、4)眼の下縁が吻端より上方(写真中段右)、5)背鰭棘数が「12」/軟条数が「17」(写真下段左/右)、6)腹鰭先端が肛門に達しないなどの形質からコショウダイであると確認。

身質は良く旨味も多めで、刺身にしてかなり美味。また昆布締めや塩焼きも美味。ただし連れ合いは、刺身の方は多少磯臭さを感じたらしい。八王子綜合卸売協同組合・やまぎし水産で購入(当日はキロ600円)。