64: メジナ
スズキ目スズキ亜目メジナ科注メジナ属
学名:Girella punctata Gray
英名:Largescale Blackfish [原]
別名グレ。釣り人が言うところの「口太グレ」。三重県大賀浦で釣り上げられた個体から摘出。ちょっとおでこ部分が寸詰まりながらなかなか堂々とした風貌。近縁のクロメジナの「魚のサカナ」と酷似するが、肩甲骨孔(「目」)の部分がより大きめで、烏口骨下部のカーテン様部分の形のバランスが良いように感じる。
別の機会に摘出した標本。やはり全体的なバランスは良い。
メジナは、クロメジナとは異なり鰓蓋(さいがい/えらぶた)後端部には黒の縁取りがない。また尾鰭の切り込みはクロメジナと比べると浅い。
季節/個体によっては磯臭いものもあるが、基本的には非常に美味で料理法を選ばない。ただ近縁のクロメジナの方がより美味であるような印象がある。
(9/8/10 改稿)
注:メジナ/クロメジナは、2000年発行の「日本産魚類検索」(中坊編)や2007年発行の「釣り人のための遊遊さかな大図鑑」(中坊監修/小西編著)では「メジナ科」とされているが、2005年発行の「新訂原色魚類大圖鑑」(多紀ら編)では「イスズミ科」とまとめられている。