111: テンジクガレイ
カレイ目カレイ亜目カレイ上科ヒラメ科ガンゾウビラメ属
学名:Pseudorhombus arsius (Hamilton)
英名:Largetooth flounder [原], Moses sole
茨城県産の鮮魚から摘出。体長約30cm。店頭では、紛うことなきタマガンゾウビラメなどと一緒のトロ箱に入れられ「ガンゾウカレイ」として売られていた。「魚のサカナ」の形は、「頭」の先が尖り、また全体にかなり細長いなど、やはり近縁のタマガンゾウビラメのものに良く似ている。射出骨付き。上が有眼側、下が無眼側のもの。
烏口骨下方の突起の肩甲骨側がギザギザでノコギリのよう。
「左ヒラメに右カレイ」の言葉通り、明らかに左を向いているヒラメ科の魚にもかかわらず、標準和名がテンジク_ガレイ_とはこれ如何に?
この個体は少々判別が難しかったが、側線上に黒斑が前後2つあるのがテンジクガレイの特徴。今回はこれを根拠に「テンジクガレイ」であると判断した。
とはいえ背鰭の前方先端部の軟条がかなり細長く伸びていることからすると、ヘラガンゾウビラメ(Pseudorhombus oculocirris Amaoka)の可能性も?
実際自分が所有している資料やネット上の写真を見る限り、「テンジクガレイ」の黒斑はもっと大きくはっきりしているようで、、、詳しい方、是非情報をお寄せ下さい。
これが英名の由来になった口元の「大きな歯」?
と、今回は???ばかりだったが、唐揚げにした本体はなかなかの美味。特に縁側辺りとカラッと揚がった鰭部分は酒のアテに最適だった。八王子総合卸売センター内、高野水産で購入。